渋墨染め
日あたりがとても良い『わ』の家!
『わ』の家のバーナー焼きされている柱 も
少しずつ墨が落ち、
柱の色にムラができたため、
渋墨(成分:柿渋、清酒、松煙、醸造アルコール)を柱に塗ります。
しかし、渋墨だけでは色が濃いため、
さらに柿渋を加えて色を薄めていきます。
柿渋は塗料として使われるだけでなく、
お酒や醤油造りに用いられる搾り袋の補強や染色材として、
船の船底、化粧品や漆器製造の漆の下地として・・・
などなど、様々な用途で使用されています。
また、柿渋には
防水、防腐効果もあり、
なにより、自然から生まれたものなので体にも優しいです♪
お施主様が実際に色合いを見ながら打ち合わせが行えるように
まずは塗装工事の職人さんこと、楽塗さんと打ち合わせをしていきます。
そして、柱の日焼け具合と元のバーナー焼きの柱の色を比べながら
柿渋と渋墨との比率を変え、調合して塗装していきます。
その後、
お施主様と塗った後の柱を見ながら
より良い色合いを求めて
調合を繰り返します。
「おっ!いいねぇ!この色で♪」
お施主様のお言葉とともに、
『わ』の家の外部の柱全てに塗装開始!
部屋内は
日焼けもせず、雨風もあたらず、
ほとんどバーナー焼きされた墨も落ちていないため
柿渋のみで渋く仕上げます。
柿渋を木に塗装する場合、
数回に分けて塗布・乾燥を繰り返していきます。
そうすることで塗りムラが少なくなり、発色なども良くなります。
日焼けした柱は程よく調合された渋墨を塗られ、
夏の日差しに似合うくらいの元気さを感じます♪