『時を刻みつづける家』
現在、改築工事をさせていただいている西条市のお家。
築100年程の古民家に出逢い、ご購入され、
最低限のリフォームをして暮らされていました。
そのときは、大震災前だったため、耐震のことはあまり考えずにリフォームをし、
大震災を機に、耐震のことが気になり始めたそうです。
また、小動物の侵入や、梅雨時期のカビ、室内に落ちてくる屋根瓦の土などにも悩まされ、
当社にご相談いただいたのが、始まりでした。
実際にお家の木組みや床下などを見せて頂き、
リフォームするにあたってのご要望などをお聞きし、
耐震補強や基礎の補強、リフォームの御見積もりを出させていただきました。
修繕、補強箇所が多く、建替えと同じくらいの金額がかかってしまうことが分かりました。
金額の面や、大地震からご家族を守ることを考え、
耐震補強とリフォームをするより、
当社の建てる地震に強い『五寸柱の家』に建替えようと、
長い月日をかけて、建替工事の打ち合わせを重ねてきました。
建替えするならばと、いろいろと夢もふくらみ、
楽しく打ち合わせを重ねてきましたが、
こうしていく中で、
小学生のご長男さんが、
「このお家、壊さないかんの?住めんの?」
と、寂しそうに聞いてきたというお話もお聞きしたり、
お施主様ご家族の現在のお家に対する深い愛を感じ、
このお家を補強して住み続けられた方が、いいのかもしれない。。
と思い、その思いを打ち明けたところ、
お施主様もちょうど、
新築も魅力的だったけど、
やっぱりこのお家をどうにかできるのであれば、
このお家に住みたいと思っていたんです。
とおっしゃられ、
再度、このお家を耐震補強し、住みやすくリフォームすることになったのです。
一時は、建替えを考えていた古民家でしたが、
ご家族の深い愛によって、
これからも時を刻み続けることになりました。
なので、お家の名前は、
『時を刻みつづける家』
これから、工事の模様をちょこちょことご紹介させていただきますので、
お楽しみに♪