TAKEMOTO BLOG

愛媛県松山市 U様邸

約7カ月前に他社で

薪ストーブ(バーモントキャスティングスのイントレピッドⅡのマジョリカブラウン)

を設置されたというU様。

 

その当時、

煙突は、二重煙突が良いことも、

横引きは排気効率が悪いことも知らず、

薪ストーブ業者さんを信じて すべてお任せされていたそうです。

 

 

すると、

使っているうちに、燃えが悪くなり、

一度、その業者さんに来てもらったところ、

丸トップの一部を外してきて、

これが原因ですねとだけ言われ、

煙突や本体のメンテナンスもせずに帰られたのだそうです。

 

 

その時は、「それだけで良かった。」としか思われなかったそうですが、

やはり使っていて燃えが悪く、使えなくなり、

再度、電話をすると、

便利屋さんに煙突掃除をしてもらっては どうですか?と言われ、

なかなか来て頂けなかったそうです。

 

 

不適切な工事の上、メンテナンスもしてもらえず、

他に当てもなく、とても困っています。

ムーミーさんに薪ストーブを設置してもらったわけではないので、

ご迷惑なのは承知ですが、

やっぱり、薪ストーブの温かさを知っているので

エアコンやファンヒーターでは我慢できませんし・・

一度、見て頂けないでしょうか?

 

とご連絡がありました。

 

 

せっかく、薪ストーブがあるのに、

使えないなんて、それほどもったいないことはありませんし、

当社では

薪ストーブのことを、『もの』としてではなく、

『家族の一員』のように接しているので、

使われていないところを想像すると、かわいそうでなりません。

 

 

 

これは、どうにかしてあげないと・・・!

と思い、

現場で直接、状況を見ながら、

不適切な工事と本来あるべき工事の内容、

そして、なぜ燃えなくなったのかなどを

詳しくご説明させて頂きました。

 

 

 

一日でも早く 薪ストーブを安心して使いたいとのことで、

シングル煙突は、安全なNOVA SF 断熱二重煙突に、

そして、

煙突及び本体のフルメンテナンスを行うことになりました。

 

 

その工事内容をご紹介します。

 

 

 

薪ストーブ本体の部材をバラし、

 

 

 

 

 

 

 

保守点検を行いながら、

きれいに清掃していきます。

 

 

 

 

そして、

直角に壁抜きされた、煙突の下側に付いている、

ロッキングプラグを取り外すと、

 

 

 

 

ススやタールがこんなにも積もっていました。

 

 

 

 

そして、交換のため、取り外されたシングル煙突の内部。

ススやタールがぎっしり詰まり、

約3カ月使用しただけで、こんなにも内径が狭くなっていました。

 

 

 

 

これが年々蓄積され、煙突内でススやタールが燃えると、

恐ろしい煙道火災を引き起こします。

 

 

 

 

既存の二重煙突部分を掃除していきます。

 

 

 

 

壁抜き煙突であることや、

シングル煙突が使用されていること、

焚き方の説明を受けていなかったことなどが関係し、

こんなにもたくさん、出てきました。

 

 

 

 

そして、煙突最上部の丸トップも

ススやタールがぎっしり。

 

~メンテナンス前~

 

 

~メンテナンス後~

 

 

 

きれいに清掃&保守点検を終えた丸トップをもとに戻します。

 

 

 

 

壁抜き部分のススもきれいに落としていきます。

 

 

 

 

~メンテナンス前~

 

 

 

 

~メンテナンス後~

 

 

 

 

化粧板の隙間から、

煙突に断熱材が接触しているところが見えたので、

化粧板を取り外し、

 

 

 

 

めがね石を取り外すと、

 

 

 

 

グラスウールの断熱材が煙突にべったりとくっついていました。

 

 

グラスウールは耐熱温度が200~300℃と低いので、

このような工事はおすすめできません。

もし、結露が起きるような場所で

どうしても断熱材を補充しなければならない時は、

まず、煙突は、NOVA SF 断熱二重煙突を使用し、

断熱材は、耐熱性の高いロックウール(650℃)

などの使用をおすすめします。

 

 

 

 

 

外部の雨仕舞いも全く行われておらず、

化粧板と煙突の間に隙間がありました。

 

 

 

 

これでは、防風雨の時には、

壁内に雨が入ってきてしまいますので、

コーキングを打って、雨仕舞い工事を行いました。

 

 

 

 

煙突の周りにコーキング工事を行い、

煙突の周りにあったグラスウールはすべて取り除き、

 

 

 

 

めがね石を切り込んだ四方の隙間も

すべてコーキングで塞ぎ、元の位置に取り付けしました。

 

 

シングル煙突の取り外しと、

二重煙突の掃除も終わり、

薪ストーブ本体のメンテナンスに入ります。

 

 

 

 

まずは、アッパーファイヤーバックとスロートフードを取り外します。

 

 

 

 

 

二次燃焼室の空気の出入り口も、

灰で塞がれていました。

 

 

 

 

二次燃焼室カバーはセラミックファイバー性で、

熱には強いが、衝撃には弱いので、

壊れないよう、丁寧に取り外します。

 

 

 

 

キャタリティックコンバスターを二次燃焼室から取り出すと、

上部には、ご覧の通り、灰が目詰まりしていました。

これが原因で二次燃焼にすると、いきなり燃えが悪くなり、

不完全燃焼を引き起こしていました。

 

 

 

 

掃除機の先を当てないよう、

慎重に灰を吸い取っていきます。

 

 

 

 

掃除機で吸い取り、きれいになりました。

これで、二次燃焼に切り替えても、

きれいに炎が燃え上がり、不完全燃焼になることもないでしょう。

 

 

 

 

きれいになった、キャタリティックコンバスターを

慎重にもとの位置に設置しました。

 

 

 

 

二次燃焼室の灰もきれいに掃除機で吸い取りました。

 

 

 

 

アッパーファイヤーバックをとめるクランプの六角ボルトに、

ネジの焼き付け防止剤『スレッド コンパウンド』を

たっぷり塗り、取り付けます。

 

 

 

 

薪ストーブの口元から、二次燃焼室の上部に溜まった、

ススや灰を掃除機できれいに吸い取ります。

~メンテナンス前~

 

 

 

 

~メンテナンス後~

 

 

 

 

炉内の清掃メンテナンス終了。

 

 

 

 

薪ストーブ本体の頑固な汚れなどは、

ガラスクリーナージェルできれいに拭き取り、

磨き上げます。

 

 

 

 

これより、シングル煙突の90°エルボーだったところを

二重煙突 NOVA SM 90° エルボーに取り替えました。

 

 

 

 

一点支持ステーも、

取り付けビスが

下地材のないクロス下地のプラスターボードに突き刺さった状態で

取り付けされており、

下地のプラスターボードとクロスに亀裂が入っていました。

 

 

 

取り付け位置を下地のある場所に変更しましたので、

断熱二重煙突もビクともしません。

クロスの亀裂は、専用の補修剤で補修しました。

 

 

 

 

室内のシングル煙突部分をすべて、

NOVA SF 断熱二重煙突に取り替えました。

~取り替え前のシングル煙突~           ~取り替え後のNOVA SF 断熱二重煙突~

 

  

 

 

 

二次燃焼空気カバーを取り外し、

 

 

 

 

二次燃焼室空気取入れ口の作動点検も行いました。

 

 

 

 

すべての作業が終わり、

慣らし焚きや薪ストーブの焚き方などの講習も行いました。

 

 

まずは、バイパスダンパーを開け、

垂直モード(一次燃焼室)で230℃以上になるまで

燃焼していきます。

 

 

 

「以前は、着火してフロントドアが開いていると、

室内に煙が出てくるし、

なかなか着火がスムーズに出来ず、

とても苦労していたけど、

今回、ムーミーさんに工事をしてもらって、

室内に煙も出なくなり、

着火も簡単に出来るようになって、本当に良かったです。」

と、とても喜んで頂けました。

 

 

 

 

一次燃焼もきれいに燃えています。

 

 

 

 

ストーブサーモメーターが230℃を超えたので、

バイパスダンパーを閉め、

水平燃焼モード(二次燃焼室)に切り替えます。

以前だったら、この時点で炎がなくなり、

不完全燃焼を起こしていましたが、

今回は、とてもきれいに燃え上がり、

奥様も大喜びでした。

 

 

 

 

当社では絶対にしない横引き煙突工事ですが、

今回は室内のシングル煙突をすべて

NOVA SF 断熱二重煙突にすることにより、

ドラフトも良くなり、

安全性も高まり、煙道火災の心配もなくなり、

安心して薪ストーブライフを楽しんで頂けます。

 

 

「今後はムーミーさんに、

メンテナンス工事など、薪ストーブのすべてをお任せします。」

と、言ってくださいました。

 

U様、今後ともよろしくお願い致します。